耐腐食・防錆
耐腐食
腐食には、さまざまな雰囲気があり、酸による腐食や電気的な腐食など、種類もさまざまです。基材の特性だけでは完全に防げない腐食雰囲気がある場合、または耐えられる特性があっても基材として使用するには材料が高すぎる場合は、溶射による表面改質が大変有用です。
腐食とは
腐食は、大気中のほか、海水中や土壌中など様々な環境で発生します。例えば大気中で使用されるものとしては、大気中に存在する酸素が最も重要な因子になります。酸素以外には水が関係します。
腐食の種類
- 均一腐食
- 局部腐食(電気腐食、すき間腐食、孔食、粒界腐食、磨耗腐食)
防錆
梁や海洋構造物など露天雰囲気にある建築物の防錆には、従来からJIS規格に基づいてアルミや亜鉛などの溶射が用いられてきました。当社においても、溶射部門設立当初からいちはやく防錆溶射を導入し、こうしたニーズに応えてきました。現在では、実績や管理の面でもお客様の高い信頼をいただき、日本各地で溶射施工を実施しています。
防錆溶射とは
鉄鋼に錆が発生することを防止する溶射法。主に亜鉛、アルミニウム及びそれらの合金の溶射材料が使用される。
防錆溶射の特徴
- 溶射装置が比較的簡易で移動性に優れるので現場施工が容易です。
- 基材への熱影響や熱歪みによる影響がすくないため、素地変形を起こさせません。
- 橋梁、鉄塔など大型建造物や複雑形状のものに溶射は適しています。
- 数10μmから数mmの厚さまで成膜できるので選択の幅が広い。
- 成膜速度が極めて速いため加工時間が短縮できます。
- 前処理の酸洗いを必要としないため、水素を吸収することがなく水素ぜい化がない。